横須賀からでなくすみません。麓から。豚vol.3
今日もお疲れ様です！ 小川です。
少し暖かくなってきて、横須賀の冬も終わりか。
と前回も語り、寒さに対して油断しておりました・・・
今日めちゃくちゃ寒いッ‼
普段の防寒具まとめて洗濯した翌日に寒さ復活。
夏派の私にはしんどい日がもうちょっと続きそうです。
3回まで続けた豚さんシリーズもひとまず最終回！
ラストの話題は『出荷まで』と私の体験について。
これまでは『三元豚』や『品種』などお肉関連の 話題でしたが、
そこに至るまではどのようなものなのでしょうか？
豚vol.1 で出産数は10頭前後とご紹介しましたが、
そこから約半年後（25週）が出荷の目安になります。
その頃には体重が110～120㎏にもなります！
ものすごい成長スピードですよね！
健康な母豚は2年間で約5回の分娩サイクルで飼育するため
平均すると1頭の母豚が1年に20頭以上も産んでくれています。
最近のニュースで、お肉としてではなく人間への臓器移植で
豚が世界的な話題になりました！ それも心臓。
その方は心不全が原因で移植が必要でしたが、 臓器ドナーが
足りないため手術ができずにいました。 そこで人間と臓器が
よく似ている豚の臓器で移植を行い、 無事成功。
現在は回復傾向にあるとのことです。
もしこの技術が確立されて世界中で適用され始めたら、
お肉としてだけでなく、豚の出産力が活きてくるかも？
ドナー豚にするのがまず大変かもですが・・・
（くつろぐ豚さん）
豚の飼育で私の印象に残っているのは、去勢と出荷。
去勢はペットでもよく聞くものですが、子豚にも行います。
主な理由は肉質をよくするため！ホルモンの影響で雄らしいと
筋肉は硬くなります。雌に近い柔らかい筋肉にするため子豚の
時点で去勢を行います。 しっかり食べれて体力もついて、
しっかり『とるもの』が 露わになるのを待って行うため、
その頃には体重が20kg近くあり元気いっぱい‼
逃げ回る子たちを捕まえて、しっかり押さえるのは非常に大変。
体重20kgが全力で暴れます💦
それはもう必至です！（逆の立場ならそうします・・・）
実習などの際に観察する側の人たちは、リアクションもさまざま。
怖がらず積極的に観察する人たち（主に女性）
後ろの方で遠目にみる人たち（主に男性）
たぶん男性は学びのほかに、複雑な思いがあるのでしょう・・・
こういう時、女性の方が肝が据わってます。
そんな子たちも大きくなり、出荷するときにまた戦いが始まります。
トラックに移そうと全力で押す人間 VS 絶対乗らまいとする豚
たった数メートルの距離で何分も激しい相撲が始まります！
体重100kg以上、または数百キロを相手に複数人で挑みます！
汗だらだらです・・・
興味深かったのは、これは豚に限らず牛なども同じですが、
不思議なことに出荷の日を察知しているように感じます。
朝から普段と同じ場所で、同じものを食べて、作業員もいつもの服
見慣れない人がいるわけではなく、飼料や集乳車など大型の車も日々
通るためそれに驚いているわけでもなさそうなのに、大声で鳴きます。
いつもより頻繫に、いつもより大きな声で鳴きます。
まだトラックが来てもいないのに。いつもなら誘導しやすいのに
動こうとしません。動物の第六感でしょうか？ そんな様子から、
出荷の際は割り切っているものの、 時には複雑な気分にもなります。
愛情込めて育てた子たちを無理やりトラックに積むときはきつい・・・
心がきつい？ というよりは肉体的に大変‼ かもしれません。
街中を走る輸送車を見て、そんなことを思い出しました。
当たり前を当たり前と思わない！食べ物以外もそうです！
そんな意識を仕事や生活にも持っていこうと思います！
ではまた！
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